2010年04月の記事一覧 | 東京・世田谷の工務店|新築・注文住宅やエコリフォームなら【リフォームラボ】

日記

ご来社頂いたお客さまから

2010年4月30日

 

4-19-7.jpg

 先日ご来社頂いたオオタヒロコさんから素敵なイラストを頂きました。オオタさんは、赤ちゃんや子供向けの本や雑誌のイラストや雑貨などお仕事をされている素敵な女性です。

http://www.i-mizutama.com/
 
ご来社された時に心に残った、5匹のわんこや、母の古い箪笥・種まきのプランターなどを描いていただいたのですが、お人柄があふれる、温かみのあるイラストで私の心もあたたまりました。
 
一緒にいらしたご主人は、オーガニックな花や野菜作りを楽しまれている、やさしいご主人です。子供や生きるものへの愛情あふれる素敵なご家族でした。

 

「こしらえる」ということ

2010年4月27日

造作の仕事

「こしらえる」 「こさえる」という言葉・・・
最近はこんな言葉をあまり使わなくなったかもしれません。
しかし私達の世界では、よく使います。

「このスペースがもったいないから、棚をこさえようか・・・」
「この寸法にあう照明は無いから、こしらえようか・・・」っ等と

大工の仕事は、図面や指示書に沿って、ただ部材を組み立てるだけではありません。

打ち合わせの段階から参加し、お客さまの要望や不満を伺い、また現場の状況に応じて、最良の収まりや、スペースの活用を考えます。

既成の商品では、寸法、素材感、あるいは色味、またデザインのイメージが会わないなどの問題もよく起こります。

そのような場合は、素材やデザインまた寸法あわせなども、お客さまのご予算に応じて、臨機応変に対応をさせて頂きます。

 

材料を無駄にしない。
スペースを無駄にしない。
そして、大工さんの技術を無駄にしない。

これも私たちのエコロジーです。

こしらえるというコト00.jpg

ラボのエコアイテム:ペレットストーブ

2010年4月27日

 

ペレットストーブ「カローレ」 さいかい産業、古川さんとの出会い

「我が家の冬はツンドラです。」という、伊豆の別荘地にお住まいのS様の最大の悩みは、冬の寒さでした。スエーデン製の高額の薪ストーブが設置されていましたが、いくら薪を燃やしてもちっとも暖かくならないとのことです。

高額の商品でもあり、まず修理を検討し、取り扱いの業者さんに問い合わせをしましたが、恐らく改善は望めないとの返答です。

関東地方とはいえ、伊豆の山間の寒さは、東北・北海道並みで、かなり強力な暖房装置が必要とされます。別荘地の為、エネルギー源の制約もありました。プロパンガスは割高になり、灯油も高騰しています。緑豊かな木々に囲まれた立地から、薪ストーブが候補にあがりました。

燃焼効率が良く、ペレット燃料が使え、部屋の空気を汚しにくい、FFタイプという条件で探した所、新潟のさいかい産業さんのカローレという製品が見つかりました。

さいかい産業さんは、日本で唯一ペレット燃料の生産とペレットストーブの製造をする会社です。そして薪も使えるという点が更にうれしいところです。

地元の放置された森林の間伐から森林を再生したいという志から、試行錯誤を繰り返し、良質の素材を使い、燃焼効率の高い、本格派の信頼出来る製品作りを目指しています。

間伐材を利用して作られたペレットは循環型の木質バイオマエネルギーとして、イチオシのエコアイテムです。

間伐を行うことで、太陽の光が地面にまで届き、森が健全となり多様な生態系を形成し、森を豊かに、その結果は、川や海を豊かにします。

さいかい産業さんのURL

 

 ペレットストーブ00.jpg

 さいかい産業の古川さん

初めて問い合わせをした時に、きさくで熱い志をもった古川さんは 「どこでも行きますよ。」と新潟から100kgを越えるペレットストーブを車に乗せて、300kmを越える距離をはるばる東京まで来て頂き、実際に車に載せたストーブを運転してくださいました。

きりん君

ながーい煙突がきりんのような、グリルヒーターです。

非常時やアウトドアに活躍する、ペレットグリルヒーターきりん君は、一杯のペレットで約1時間燃焼し、バーベキューなどのグリルとして、またアウトドアのストーブとしても、威力を発揮します。

さいかいさんは、新潟中越地震のときに、このきりん君を、被災者に提供されたとのことです。

何より暖をとる手段がない時に、とても喜ばれたことでしょう。

組み立て式で、ペレットさえあればどこでも使えるので、車に積んでおくと良いですね。エコな非常時用・アウトドア用アイテムとして、こちらもおススメです。

 

 ペレットストーブ04.jpg ペレットストーブ05.jpg

ペレットストーブ06.jpg

緑のすだれや自然素材リネンのカーテン

2010年4月27日

緑のカーテン自然素材00.jpg

緑のカーテン自然素材01.jpg 緑のカーテン自然素材02.jpg

温暖化対策のひとつとして、窓辺につる性の植物(ゴーヤ)を育て、 収穫も兼ねて「緑のカーテン」は、いかがでしょうか?

夏はなんといってもゴーヤですが、琉球朝顔や、キウィ。風船かずらなど、お好みの植物で楽しむことが出来ます。

見た目の涼しさだけでなく、収穫の楽しみ。そして実際の部屋の温度を下げるのに、大満足の結果になるはずです。

リネンのカーテン

カーテンは、思いのほか汚れるものです。リネンのカーテンなら、洗濯機でもザバザバ洗えば、気持ちよく過ごせます。

リネン(麻)は自然素材としも、すばらしい素材です。水や汚れに強く、洗えば洗うほど風合いも出てきますので、カーテンに飽きたら、キッチンクロスや、クッションカバーなどにも転用できる、一生モノの素材です。(2005年8月記載のものから転載しました。)

自然エネルギーの利用

2010年4月27日

 自然エネルギーの利用00.JPG 自然エネルギーの利用01.JPG

自然の力の利用:パッシブという選択

パッシブソーラーの選択

土間
雨水
落ち葉の堆肥

太陽光は是非利用したい。太陽光発電。太陽光温水器。またハイブリッドソーラーやパッシブソーラーなど各メーカーにもそれぞれ特色、工夫や発明があります。

その中で世田谷区下馬の家で選択したのは、環境創機さんのパッシブソーラー「そよ風」です。

 

自然エネルギーの利用02.JPG 自然エネルギーの利用03.JPG
そよ風の実物モデル           
開発者の友伸平さん

 

アクティブソーラーである太陽光発電は、メーカーの企業努力からソーラーパネル自体の耐用年数も伸び、また温暖化対策から、国も普及を再び積極化するようですが、その生産にかかるエネルギーや、コントローラーの耐用年数とメンテナンスコスト。そして最終的に土に還らない。という点、そしてコストという点でも、難しい選択肢となりました。

パッシブソーラーのシステムにもいくつか選択肢がありましたが、最終的には、環境創機さんの「そよ風」を採用することにしました。

パッシブソーラー草分けの開発者である友伸平さんのものつくりに対する姿勢は、日本の開発者としての真摯さ、何より良いものを適正に、多くの人に広めたいという姿勢に共感をしました。

断熱をきちんと執ることを前提とし、冬は太陽光の熱を屋根から集熱し、その熱を床下に落として、暖かい空気を部屋全体に届けます。

夏は、太陽が沈んだ後の放射冷却を利用し、各部屋に涼しい空気を届ける、冬暖かく、夏涼しいというしくみです。

 

家の大きさに比べ、南面の屋根が小さいこともあり、100%の性能を引き出すことは難しいようですが、断熱をきちんと入れることとあわせ、夏冬の冷暖房の効率を高めることが出来れば、エネルギーコストの節減にもつながると考えます。そして何より、環境負荷が小さいという点がうれしいシステムです。

土間と東からの朝日
ダイレクトゲイン・植栽・パーゴラ

土間は、エコと機能性、また人とのつながりにも是非取り入れたい空間です。

南側に土間を作ることで、冬場は低くさす太陽の光が土間に蓄熱し、その空気が部屋を暖めてくれます。

そして何より土間は外と内をつなぐ中間の場所として、収穫したものを一時的に処理する場として、また訪れる人を気軽にもてなす場としての、とても便利な場になります。

夏の暑さ対策は、バラ・ゴーヤや葡萄などのつる性の植栽で、日陰を作ります。緑のカーテンは普及がめざましく、街を歩いていてもよく見かけるようになりました。

そして、大切な朝の東からの太陽。

植物や作物を育てる為には、何時間もの日の光より数時間でも東からの光が大切と言われますが、人間にとっても、朝の光を浴びることが体のリズムを整えるために大切です。

出来るだけ東南から光を室内に届けることが、健康と快適さには、大切なことと考えます。

 

自然エネルギーの利用04.JPG 自然エネルギーの利用05.JPG
3つの東南角。向かって右側からキッチン・リビング・土間の間取り。

 

 

雨水タンク

水道代と資源の節約の為、雨水は是非利用したいものです。

車の洗車や、植物への水遣りなどはもとよりパーマカルチャー塾で神谷先生(設計計画水系デザイン研究室)に教えて頂いたのですが、 降り初めの雨水は大気中のゴミや埃が混じっていますが、それさえ取り除けば、まじりっけ無しの純粋軟水なので、洗濯モノは真っ白になるとのことです。

日本ほど水に恵まれた国はありませんが、大切な資源である雨水の利用は、是非導入したいものです。

 

自然エネルギーの利用06.jpg

「雨水市民の会」
天の水を尊ぶという素敵な名前の雨水タンク「天水尊」。
海外でも活躍されている ,雨水博士の村瀬誠さんは、雨水利用の第一人者です。

 

 

自然エネルギーの利用07.jpg

 

緑のカーテンは、随分ポピュラーになりました。
収穫を楽しめるゴーヤは、夏の必須アイテム。
塩だけの味付けで豚肉とごま油で強火で炒め、鰹節を沢山かけるのが、お勧めです。
パスタにいれても、苦味がさわやかで、あきません。

 

 

 

 

剛と柔

2010年4月27日

 「剛と柔」

「伝統と新しい技術」「パッシブ・アクティブ」

剛と柔00.JPG

 

奈良薬師寺の東塔(向かって左)・金堂(真ん中)と西塔(向かって右)

奈良時代に創建され現存する東塔と、1981年西岡棟梁らによって再建された西塔。1000年後、自重で沈む姿を計算され作った西塔と、1300年の年月を経た東塔が日本建築の悠久を静かに語りかけてくれているようです。
 

 

 

 

エコロジーの世界にも剛と柔があります。

太陽光や風・樹木等の自然や,そのエネルギーを上手に利用したり、土壁や庇・打ち水やよしずなど古くからの伝え続けれらたヒトの知恵を上手に利用するのが、パッシブ・柔であるのに対し、ハイテクを駆使し、動力等を使った装置を使うのが、アクティブ、剛になるように思われます。

ソーラーパネルの太陽光発電やハイブリッドカーはその代表選手でしょう。

既存のガソリン車や、石油エネルギーを使い続けることと比較した場合、CO2の排出が抑えられる事も数値化されています。

しかしながら、果たしてその製品を作るコストやエネルギー。耐用年数とメンテナンスコスト、そして最終的にゴミになった時の事などを考えた場合、実際の所、どうなのであろうかは、多くの議論がある所です。

どちらを選択するかは、経済性や価値観・目的によりますので、出来る限り、正しく適正な情報から判断することが肝要かと思います。

少なくともエコだから、太陽光発電をしているから、電気をいくらでも使っても良い。

ハイブリッドカーだから、車もどんどん乗っても良い。という考え方だけは避けたいものです。

建築の構法にも剛と柔があります。

コンクリートや、鉄骨などの頑丈な構造体には安心感があるでしょう。木造でも、金物でがっちり固めることが、丈夫で安心であるという考え方があります。

一方、木と真剣に向き合う大工職人は、口をそろえて「木と金物の相性は悪く、時間が経過すれば、金物がゆるみ、腐ってくる」といいます。

また、無垢材は個体差がある為、客観的に強度を数値化することが難しい一方、工業製品である集成材は、数値化が容易な為、数値化できるものを、強いといいます。

剛構造・高気密・高断熱や外断熱が、良いとする風潮もあります。

高温多湿の日本では、昔から、「家造りは夏を旨とせよ。」といわれ、冬は寒い家になってしまいましたが、家と住む人間の、健康や快適さを考えれば、「風通しを良くすることを忘れず、冬も快適にすることを考えるべきではないでしょうか。

地震から家を守る為に、頑丈といわれる素材でがっちり固め、沢山の金物を使い、あるいはハイテク技術を駆使した免振・耐震構造技術を開発し、カビや結露・シックハウス対策の為に、24時間換気という動力装置を入れ、一部の心無い建築業者を取り締まる為に、法律が厳しくなり、また少しでも安くという価格至上主義は、安い材料で量産・工業化住宅となっています。

顔の見える人と人との信頼関係よりも、10年保証という保証書の方が大切になっていますが、保証が終わった10年後はどうなるのでしょうか?

自身の仕事に誇りをもつ職人は自分のつくったものは、一生の責任をもって仕事をしてます。

地震国日本は古くから、木造の伝統構法は本来釘や金物を使わない、柔の構造でした。

大工により刻まれた、仕口や継ぎ手で組まれた木組みの家は、しなやかさで地震や台風から人を守ったものです。

長い庇や土壁が夏の暑さをさえぎり、冬には断熱の役目を果たし、障子や襖が、光や温度を調節します。

宮大工、西岡棟梁のことばの中に、

法隆寺の修復に携わり、様々な時代の工人による補修の痕跡をみると、1300年前の飛鳥の工人を超えるものは無いという事が書かれていました。

 

日本の建築文化が飛鳥の時代に確立していたということを、今一度よく考えてみたいものです。

先人の知恵に学び、本質をはずすことなく、新しい技術を取り入れていく。

「剛と柔」「パッシブとアクティブ」「ハイテクと伝統」それぞれの特質を理解し、バランスよく取り入れること。

それが本当の進化の形だと考えたいものです。

 

 

車知継ぎ

2010年4月27日

車知00.jpg

 車知継ぎ

柱を中心に、引き合う構架材で使う継 ぎ手。

 

車知01.jpg

車知02.jpg

 

車知03.jpg 車知04.jpg

車知05.jpg 車知06.jpg

車知07.jpg

 

 

 

金物に頼らない木組みの技術 金輪継ぎ

2010年4月27日

金輪継ぎ手00.jpg

 大工さんいわく、最強の継ぎ手。

込み栓をうつことで、一本の材のような強度となり、ひっぱりやねじれにも最強の継ぎ手です。

柱梁のいずれの方向にも有効なので、通し柱の長さが足りないところにも使わました。

複雑な形状なので、大工さんの技術が問われる継ぎ手です。

 

金輪継ぎ手01.jpg 金輪継ぎ手02.jpg

金輪継ぎ手03.jpg 金輪継ぎ手04.jpg

 

 

金物に頼らない木組みの技術 台持ち継ぎに長いほぞ

2010年4月27日

 

台持ちと長いほぞ00.jpg

 

 一階部分の梁は台持ち継ぎで継がれ、その上に2階部分の柱がのります。

一般的な台持ち継ぎは、ダボとボルトで留められますが、ここでは、芯に柱からの長いほぞが梁の上場ないし途中まで通っています。

 

これは、代々大工職人の熊谷棟梁の先代のおじいさんが考え出した仕掛けだそうです。

芯に下の柱の長いホゾが通っているのですから、抜けることは絶対ありません。

またねじれに強いねばりのある仕掛けになっています。

台持ち継ぎ自体が、

繊細で精度の高い技術を必要とする為、プレカットではできない継ぎ手ですが、この仕事は更に、刻みの手順や穴のあけ方など熟練のノウハウと手間のかかる仕事で、今の時代に手がける人は少ないそうですが、後世にも繋げていきたい、真に木の性質を見抜いた、大工職人の知恵です。

 

台持ちと長いほぞ01.jpg 台持ちと長いほぞ02.jpg

台持ちと長いほぞ03.jpg 台持ちと長いほぞ04.jpg

 

 

お引越し

2010年4月27日

これまでホームページは試行錯誤ながら自前で作成していました。

今回、わたしたちの家つくりの考え方に共感していただけるプロのWEBデザインの方々とのご縁を頂きましたので、このたびホームページもリニューアルをすることにしました。

 

しばらくの間、こちらのプレオープンページとなりますので、よろしくお願いいたします。

今までのブログはこちらになります。

http://ameblo.jp/oncochishin/

このページのトップへ

天然国産材のオーガニックエコな家つくり

地域に生きる一員として、地域環境に調和し、安全・安心・快適で、自然と共生する持続可能な循環型の家つくりを目指します。

ギャラリー
サブパーツ : バナー