本物の無垢材とは

農薬や化学肥料に頼らない旬の野菜、添加物や保存料を使わない加工食品。生産者の顔が見えるトレーサビリティなど食の安全性が重要であるのと同様、木材の世界も本物の無垢材といわれるものは貴重な存在です。

合板などの新建材と工業化の進歩

無垢材の定義のひとつとして、「合板や集成材ではない。」という言い方があります。合板や集成材とは、木材を薄く、あるいは小さくしたものを接着剤で合わせたものです。日本の高い製材技術、そして効率的に無駄なく材料を使いきり、更には木の特色である、反るという厄介な特性を殺し、使い勝手を良くしたものとして、たいへん便利な素材として重宝されています。

現在は、優れたプリント技術や素材の開発で無垢の木材と見分けがつかないほどのリアルな木目が印刷された内装材などもあります。建築現場では、品質が均一で反ったりしない合板や集成材が主流となり、更に電動工具と金物や接着剤で、施工はより速く簡単になりました。合板などの新建材と工業化の進歩は、施工者にとっては高い利便性。そしてお客さまに早くて安いというメリットをもたらしました。

アレルギー等の健康問題

しかし一方で、これらは接着剤などから由来するアレルギー等の健康問題。また当初は綺麗で見栄えも悪くありませんが、時間経過とともに劣化し、耐久性にも限界が見えてきました。そして、現実的には合板や集成材だけでなく、住まいのほとんどの材料は石油由来の新建材という化学物質の塊であるということです。技術の進歩や開発力は、人として誇れるものではありますが、現代の建築は少々それがいきすぎてはいないでしょうか?

合板や集成材ではない「無垢材」

「無垢」ということばを辞書でひくと、煩悩のけがれがなく、清らか純粋であること。とあります。その意味では、無垢材はけがれの無い木材ということになります。つまり、何の手も加えられない木そのものということでしょうか。

厳密にいえば、一般に無垢材といわれるものは、様々なバックグラウンドがあります。コストパフォーマンスが良く、加工しやすい外国産材は、日本に輸入される際には、防疫面から防腐や殺虫処理がされます。また国産材といっても、生育環境から乾燥方法は様々です。高温短時間で乾燥した木材は、木材そのものの状態からは、変容しているとも考えられます。その意味では、木材そのものの力を持っている、けがれない無垢材というのは、大変稀有なものと考えられます。

もちろん、外国産材も乾燥された国産材も、国の基準にのっとって安全性を確保した上でのものであれば、適材適所に使うことはやぶさかではありませんが、多くの木材が純粋無垢ではないのかと思えるほどです。ただ、無垢材は純粋で穢れはありませんが、ある意味人間と同じように、一本一本に個性があります。樹種・産地・伐採時期・伐採方法・そして乾燥方法など、その個性は様々です。

材料の特質を見極め生かす職人の仕事・世界に誇れる職人の文化

かつて大工職人は無垢材しかありませんでしたから、その一本一本の個性をみながら、建物のどの場所にどのように使うかを考えるのが仕事でした。この十数年プレカットが主流となり、安くて早くが一番の優先順位として、使いやすい新建材が主流となる中、個性の違う、反ったり暴れたりする無垢材を使いこなす技術を備えた大工さんは、絶滅危惧種となりました。

木が反ると書いて、板。本物の大工さんは、その反るのが当たり前の暴れん坊の無垢材を、自在に使いこなす猛獣使いのようなものかもしれません。では私たちはなぜそんな厄介な無垢材を使うのでしょうか?それは木そのものの無垢材には、利便性や安さには替えられない、様々な力そして恩恵があるからに他ありません。無垢の木は、木を知る大工とそれを理解いただける住まい手であれば、すまう人の命と財産を100年単位で守ってくれる頼もしい存在となります。

そして、その感触・香り・更に秘められた多様な性能で人々を癒し、そして積極的に健康にしてくれる力があります。大工に限らず、日本の職人の手仕事・技術は世界にも誇れる大切な大切な文化です。私たちは、構造材・そして直接身体が触れる場には、無垢材を推奨します。家具や建具など、反ったり暴れたりしてはならない部位で無垢材を使う場合は、より慎重に材料を選択します。予算や工期によっては、できる限り安全な合板や集成材を使う場合もあります。

お客さまとは、きちんと納得するまでコミュニケーションを惜しまず、透明性を大切にしながら、適材適所に無垢材をはじめとした材料を使っていきます。建築のライフサイクルは、30年40年の単位のものではないはずです。少なくとも人の一生の命と健康を守る100年単位の仕事であると、私たちは、責任と誇りを持って取り組んでいます。

人に優しく安全性に優れた無垢材を、天井などのリフォームリノベーションに取り入れてみませんか。無垢材と相性のよい、安全で高性能の珪藻土のリフォームやリノベーションを行います。費用に関する相談なども受け付けておりますので、東京都内やその周辺にお住まいの方は、お気軽にご連絡ください。

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