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ブログ : トレーサビリティアーカイブ

天然葉枯らし乾燥、トレーサビリティのTSドライ

私が、初めて天竜のTSドライさんを尋ねたのは、天然乾燥にこだわった材木を生産・流通されていたからです。

山での3ケ月の葉枯らし乾燥と6ケ月以上の天然乾燥を行い、さらに一本一本の木をバーコードで管理するトレーサビリティを確立し、そして 木曾に近い美杉の産地であるという理由もありました。
 
現在流通する材木のほとんどは、人口乾燥材が主流で、天然乾燥材を入手するには、一年以上前から準備を必要とするのが一般的ですが、、天竜のTSドライさんは天然乾燥にこだわり、在庫をもって産直という形で生産・流通しています。
材木は一般的に原木市場に入りますが、市場に入った材木の産地をすべて信じることは困難である。というのがこの業界の常識だそうで、その意味でもトレーサビリティを確立されているということは、大変なことでしょう。
 
農産物や食品の世界と同じように、素性と作り手を明らかにする事は、手間と時間のかかる事ですが、何より製品に対する信頼を得る大切な努力です。材木の世界でも実現されることは、消費者にとっても、とても良いことだと思います。
 
ちなみに、 人口乾燥材が主流の理由は、人口乾燥材でないと納入先から反ったり暴れたりというクレームが来るからだそうです。
プレカットが主流の現在、材木は機械に入れるためまっすぐで表面が割れていないものでないと都合が悪いのだそうです。
確かに、プレカットにとって人口乾燥は必須の技術です。
 
しかし木の一本一本をみて、くせや曲がる方向をよみながら、手刻みをする場合には、人口乾燥は不要で、高温で乾燥された硬く乾いた表面に、のみやのこぎりをいれるには、骨が折れるようです。
しかも仕口や継ぎ手による木組みの工法の場合、いずれ内部割れを起こす可能性の人口乾燥材を使うことは大きなリスクを抱えることになります。
 
天竜TSドライさんは伐採期間も10月から3月の水のあがらない冬場に限定しています。採算の為、一年中伐採する産地もあるようですが、良い製品に責任を持って提供されることは、ありがたいことです。
また 冬の新月の期間に限定し、伐採後は天然葉枯らし乾燥を経て約1年間以上乾燥させた「ノイモントホルツ」という材も提供しています。
日本でも古くから、吉野等では「闇伐り」という言い伝えがあり、法隆寺の柱も「闇伐り」といわれています。
新月伐採が科学的に証明されているわけではないようですが、経験的に新月に伐った木の細胞には、水分やでんぷんの量が少なく、虫がつきにくいということがいわれているのだそうです。
 
30年住宅か、100年住宅か。家をつくる際に、どちらを選択するはよく考えることが大切です。
 
 
トレーサビリティ00.JPG
天竜TSドライさんは深い深い山の中にありました。木が横に生えてしまうほどの、切り立った山です。杉だらけなのですが、花粉症で悩む人は少ないそうです、杉花粉は、都会の空気とまざりアレルギーを引き起こすという一説も・・・
 
トレーサビリティ01.JPG
一本一本の材木につけられるバーコード。最初の06は伐採年の2006年。管理番号や事業者コードが続き、Jというのが樹齢100年以上という記しです。
 
トレーサビリティ02.JPG
向かって左がTSドライさんの天然乾燥の杉。外側には割れがありますが、この割れは強度には影響がありません。
右側は、天竜産の杉の人口乾燥材。同じ杉ですが、全体的に黒くなっていて、内部が割れています。

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