日記
木と暮らすしあわせ 木暮人倶楽部
2013年3月15日
昨日は木暮人倶楽部のイベントがありました。
「木暮人倶楽部」とは、一言でいえば「木のファン倶楽部」
木と暮らすしあわせを感じたい人。木の素晴らしさを今一度取り戻したいと願う人。ならどんな方でも入会できる倶楽部です。
どんな木でも木はすばらしい力をもっています。
ただ、大量生産やローコストの志向に伴い、
日本の素晴らしい製材技術や木造技術、そして、
日本の天然志向の木が、凄い力をもっているにも関わらず、消えそうになっている危機感もあるので、
それらをなんとか未来に残そうと、地道な活動をしている人々も全国から集まっています。
記念講演では日本が誇る世界的建築家 伊東豊雄さんが登壇されました。
木という自然のモチーフからインスパイアされた、表参道のTOD’Sビルは表参道のけやき並木がモチーフだそうです。
東北の復興支援活動の一環のみんなの家は、何よりも自分の家に帰ったかのような、「居心地」を感じる場所として東北の方々の心をあっためています。
木のファン倶楽部に興味がある方。
本物の天然志向の木に興味がある方は、是非木暮人倶楽部の参加されませんか!
シェフズテーブル 金子さんのお野菜を銀座でいただく
2013年3月4日
日頃、私の野菜生活のすべての根っことなっている、小川町・霜里農場の金子美登さんのお野菜を
プロの料理人の手で楽しむお食事会・シェフズテーブルが銀座の名店割烹 貴船さんで行われました。
美しい素材や包丁さばきが手に取るように見えるカウンター席での、至福のお料理。
素材の力を存分にいかしながら、職人さんが手間をかけた出汁などの魔法がかかり、普段いただくものとは、次元の違うものに生まれ変わります。
この日のお料理は、自分の味覚を確かめながらも、心もお腹も大満足の時間でした。
手軽で便利ということから、
きれいで形の揃った季節感の無い野菜のカタチをした野菜のようなものや、
化学調味料や香料などがたっぷりの刺激的なお惣菜など、
本当に体にはよいのであろうかという食べものたち
が氾濫していますが、
それらとは全く違う食の世界が、ここにはありました。
最高の贅沢をありがとうございました。
金子さんのごあいさつ。
こかぶの風呂吹き・さつまいものかりんとう・長葱つけやき
白菜のまるごと煮を嬉しそうに盛り付けられる板長さん
お寺はなぜ壊れない 木暮人職人倶楽部:・東大編
2013年3月1日
2012年11月27日 東大研究室で藤田先生からレントゲン撮影の結果を聴く、二橋棟梁と落合さん、伊東大工。
今から約1年前の3月、木暮人職人倶楽部で東大の藤田香織さんの研究現場の鎌倉の建長寺にお邪魔しました。
関東大震災で壊れなかった建長寺の法堂の謎を解明する研究活動が地道に続けられる中、二橋棟梁、伊東・佐野・平沢の3大工。天竜TSドライの榊原さん、設計の落合さんの協力のもと、数度の打ち合わせを重ね、試験体の製作を行い、2月の末から破壊実験が始まりました。
建長寺の調査から1年、伝統構法の研究は地道に・地道におこなわれています。
1300年前から培われた木の建築技術を解明することは、こういった地道な研究活動の積み重ねなのでしょう。
気の遠くなるような研究活動は、一人の人が一生かかっても結論はでないのかもしれません。
しかしながら、
こういった活動を継続し、次世代に継承することこそ人だけがもつ知恵を未来につなげる大事なことだなぁ。っと感じました。
この活動はこれからも、まだまだ続き、そして次世代につながる活動になるようにと願います。
1月14日 仕事の合間をぬっては試験体の製作をする、伊東くんと佐野くん。
1月19日 壊すための試験体ですが、天竜・天然乾燥のピカピカの杉に丁寧にカンナをかける平沢君。
この日は東京も雪という寒い日でした。
2013年2月27日の実験。工場のような地下の実験室に試験体の杉が、集中治療室のようなセンサーを一杯つけられ、何時間も様々な方向から荷重をかけられ、計測を続けます。
メリメリを音を立てながらも、繊維の強い杉は、荷重を開放すると戻る力がありました。がんばれ杉!!
実験中にもかかわらず、快く記念撮影に応じていただいた、藤田先生と研究生のみなさま、ありがとうございました!!!